髪に対する女性の想い

いつの時代も女性にとって、髪は大切なものだったのです。江戸時代になると髪を結いはじめ、ヘアスタイルを楽しむようになりました。時代の変化が女性の髪に対する想いを変えたのかもしれません。
女性のヘアスタイルを変える大きなきっかけは、江戸時代初期に活躍した出雲の阿国だといわれています。出雲の阿国とは、歌舞伎の前進となったとされる「お国歌舞伎」を舞った女性です。彼女が男性の役作りをするため、まげを結いました。そのヘアスタイルがかっこいいと遊女たちの間で評判になり、髪を結うことが流行ったとされているのです。
日本髪の種類は100以上もあります。世相を反映する結い方が流行っていたのです。ヘアスタイルは遊女から一般女性へと広まっていったのです。また、大衆文化により、広まったヘアスタイルもあります。明和ごろに広まったヘアスタイルは、浮世絵に描かれた春信風島田髷(はるのぶふうしまだまげ)です。さらに、江戸後期から明治にかけて、芝居の「お染久松」でお染が結っていたおそめ髷が広がりました。イメージとしては、今で言うモデルやアイドルのヘアスタイルを真似していたのです。
江戸時代は髪を結っていたこともあり、洗髪は月に1回程度行っていたようです。また、髪を結う為に加羅油や五味子が使用されていました。宝暦になると、櫛を逆さまにして巻き込んだ櫛巻という、簡易的かつ経済的なヘアスタイルが主流となったのです。これは、庶民の間でも洗髪の回数が増えたためでしょう。

リンク

ページのトップへ戻る↑【P】